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平成17年7月分

7/30 晴れ    女性ホルモン
法事に出かけてきた。その家の娘さんと私は中学が同じで塾や遊び場でも何時も遊んでいた仲良しであった。昨年お兄さんが急逝して一周忌と初盆を同時にさせて頂いた。故人の親戚や友人も殆どが顔見知りで親しいのだが彼女は一緒に遊んだりした仲なので色々と気易く声もかけやすい。

久し振りに合う彼女は昔と同じであった。彼女には娘さんが二人いてとても明るい。旦那さんも実直で私ともよくお話が合い、会食時も私の隣に座って頂き二人でワイワイしていた。

彼に「定年は何時?」っと尋ねると「あと2年」と言う。お互い歳を取りましたね・・なんて世間話をしながら「本当の彼の年齢は幾つなんだろう?」っと勘ぐりながら世間話を続けた。会場を見渡すと彼の奥さんの隣が空いていたので席を移動した。彼女のそばに行き「よう!」っと声をかけると「ささビールを飲んで」っとお酒を勧めてくれた。

自慢の娘もニコニコしながら私と話しをし始めた。彼女は「早く嫁に行ってくれるとこちらも落ち着くんだけど」っと言う。「寂しくなるぞ」っと言うと「旦那も早く嫁に行って欲しいと言っている」と私に言う。旦那の話が出たので好機が到来、「所で旦那、あと2年で定年と言っていたよ。今何歳なんだい?」と彼女に聞いた。「うちは58歳よ」と言う。

「エエーーー、58歳??物凄く若く見えるよね」と私が感想を述べた。娘達が「うちのお父さんは10歳位若く見えるのよ」と相づちを打つ。私がみても58には見えない。「若く見えて良いなー」と私がボソッと感想を言ってしまった。そしたら彼女が「秘訣があるのよ」とイタズラっぽく言う。「どんな?」っと聞くと自慢げに喋り始めた。

「うちは娘二人と私にお父さん一人。家には洗濯物が干してありお父さんはそれを眺めて暮しているから元気なのよ」「・・・・何言っているんだよ」と私が言うと「それとねもう一つの秘訣は入浴の順番にあるのよ」と言う。「入浴の順番??なんだいそれは」と私が真顔で聞いた。

「先ず娘がお風呂に入る。二人の娘がお風呂に入りその次は私の番。ゆっくりと湯船に浸かりリラックスする。タップリ女性ホルモンの溶け込んだ残り湯をお父さんが入る。体の真まで女性ホルモンがドンドン吸収されて若々しくなる、それよ」っと言う。

「それってホンと?」って聞くと「ホントよ、だからあんなに若いのよ」と返事をする。アホらしくなって旦那の隣の元の席に座り「○○さん、若さの秘訣って何ですか」って聞いたら「さあ 何でしょうね、まだ頭の毛、ありますからね」っと私の頭を眺めながら応えてくれた。人の頭を眺めながら返事をした。

「若さの秘訣をどうも奥さんが知っているらしいですよ、今日帰ったら奥さんに一度聞いた方が良いぞ」って旦那さんに言ってしまった。旦那は「ええ?あいつが?」っと何も知らずに私に返事をした。今日の夜、若さの秘訣というか秘策をお互いお話ししたのか。またまた興味津々です。
7/28 晴れ    きゅうり加持大祭日
当寺恒例きゅうり祭、朝早くからお参りの方々がお見えになり一日中賑わっていた。今年からかき氷に加えて綿菓子をお出しするようにした。子供さんが多く来られてのもとても嬉しかった。ただ暑かったので気分を悪くされた方がお一人お見えで暫くお休みされたが元気になられた様子で良かったです。折角お参りに来られてご不調になられたらお寺としても寂しいものがあります。当日の様子を少しアップしますのでご笑覧下さい。当寺の世話人会50名の方々の献身的なお手伝いで無事終了した事も一言添えて感謝を申し上げます。
奉納きゅうり
特別祈祷受付 百万遍念珠
ほうろく灸受付
ほうろく灸

お線香の煙

涼しい木陰で

お揃いのTシャツ

大木タブの下

お疲れ様

7/27 晴れ    台風一過 気持ちの良い一日
明日は当寺恒例きゅうり祭、台風を心配していたが無事通り過ぎ何とか好天の予報も出て安心する。葬儀やお参りがあり祭礼の準備が出来なかったが殆どの準備を境内整備の方々が済ませてくれて手直し程度で祭礼が迎えられる。明日は早朝4時起床、つつがなくお参りが終了できる事を祈る。

数日前から腰を痛め思うように日々を暮らせない。またお手伝いの僧侶がテントのパイプが眉に当たり数針縫う事故もあり何かと心細い。参詣の方々には細心の注意を払って事故のないお参りをして欲しい。お参りに来てケガや事故に遭われてはこれほど辛いものも無いから。先日の振替え受け付けも多くの方がご参詣を頂いた。何事もない事を願うばかりだ。
■7/24 曇り      きゅうり加持 振替え受け付け
早朝より祭礼の振替え受け付けをする。前夜からの腰痛は緩和せずそのままの祭礼となってしまった。昨夜、早く休んだのだが早く目が覚めてしまいウトウトして、気が付いたら私が一番の遅刻であった。

殆どの準備は完了しているのでスムースに進んで何事もなく始っていた。世話人会のメンバーの方達の献身的なお手伝いで順調良く、円満に、気持ちよく終わる事が出来た。嬉しかった。

他のお手伝いの方々も「みんなが気を遣いながらお手伝いしている雰囲気がとても良い」と褒めて頂いた。本当に有り難い、何処のお寺にも誇れる事の出来る世話人会がこのお寺の大切な財産です。住職として今後もお参りに来られる方へも、また私を盛り立ててくれる世話人会の人達にも喜んで頂き、誇れるようなお寺作りに心がけようと思う一日でした。ともかく腰痛を治すべく安静第一で今からを乗り切るつもりです。
7/23 曇り    町内盆踊り
町内の盆踊りにかき氷のお接待を提供させて頂いた。世話人さん4名と男性4名の8名、かき氷機械2台で500名の対応をする。とても好評で私たちのかき氷が一番最初に完売してしまった。無論タダでお出しするので早いのも一理ある。一昨年よりかき氷を出す事を計画していたが都合が合わずに上手く行かなかった。
今年は早めに区にも申し出をしてスムースに進んだ。夏に夜の一時を町内の方と楽しむ。私がたっていると「おっ住職、今日はかき氷かい?」と声をかけてくれる。「はい、今日から店替えです」と言うと笑って「ご苦労さん」っと返事をしてくれる。

私の子供の頃はお寺の中で盆踊りがあったが規模が大きくなり今は小学校で盆踊りがある。お盆の思いでは子供の頃の思い出である。今度は私たちがささやかな思い出を子供達にプレゼントする立場に立った。何でも順繰りだ。明日はきゅうり加持の振替え受け付けです。早めの就床とする。
7/22 晴れ    暑い一日
暑い!只一言。毎年とは言え本当に暑い。一日中きゅうり祭の準備をして過ごす。腰を痛めて辛いので運動に出かける。一時間ほどするととても楽になる。大腰筋という背骨を支える筋肉が加齢と共に弱ると、上体を支える事が厳しくなり結局は腰に負担がかかり痛めると言う。その最たるものが「ぎっくり腰」と言うらしい。友人の医者の話だけれどこの腰痛がとても辛い。私は何時もこの腰痛にかかると運動へ行く。

チャンと治してからと言う人もいるけれど、私は腰の運動をすると自然と治ってします。でもモット歳を取ると危険極まりない事になると容易に推測できるので、 継続的に運動をするように心がけよう。

夕刻、友人と会食をする。この友人の家族の中に消防団に所属している息子がいる。「この間住職、高徳院が火事という一報が入りビックリした」と彼からの言葉であった。私もビックリした。そして消防団のその状況を聞くと「高徳院は広いので消防車全車の出動がかかっていた」という。でも火事ではなかったので「大多数の消防車は途中から引き返し4台程の消防車が向った」だけだという。本当の火事ではなくて良かったし、一杯飲みながらのお話で済んで本当に良かった。

誘われて入ったお店は近所で20年も営業をしているという。お店は見たのと入ったのでは大違いであり初めては行った印象はとても私好みで、料理も美味しかった。快食後、カラオケに行こうと言う話しになり腰の痛いもの忘れて一時、楽しい思いをして10時前に帰る。未だ腰痛し。
7/19 晴れ    暑い一日
昨夜、相談事があり会食を交えながら意見やお考えを伺う。彼はお寺の人間ではないのだが色々と私の相談にのっていただける。元々は或る仕事をされておられて私の所へしばしばお越し頂いている内に親しくご厚誼を頂くようになり今度は私の相談事に耳を傾けていただけるよう会食を交えて昨夜の段となった。

このhpの今月の言葉に何度と無く掲示する言葉「人間が人間として生きていくのに一番大切なのは頭の良し悪しではなく心の良し悪しだ」が私の好きな言葉の一つだ。今頃に何を言っているんだ!っと言われるお方もおられるだろう。中々心根の良い方と巡り合う事は出来合い。心根の良い方は自分に足らない自分を鏡として映して下さる人の事を言うのだろうと私は思います。例えば、問題がありそれを解決するのに色々な方法がある。そしてそれぞれの方法で対処する。

心根の良い人は敵を作らず、相手の立場になり問題を解決し、どんな時にでも冷静で誰とでも上手くやっていける人を私は「心根の良い人」と思う。カントが言っている「徳とは善をなす習性」とは上手く言い当てていると常に思う。私はせっかちだから心根の良い人が側にいてくれると自分の足らない事をが彼によって見えてくる安心感がある。そんな彼に色々な相談をした。

ニコニコしながら核心を尋ね、明言を避け、安請け合いをしない彼に期待する。

■7/17 曇り    蝉も本格的に鳴き始める
暑いの一言。お寺の僧侶も私も休みらしい休みがないので出る言葉は「暑いですね」しか出ない。またその言葉を聞くとモット暑くなるし体もしんどくなく。昨日も早めに予定を終えた人から早退をして貰った。少しでも体を休めてこの暑さに慣れて貰う為に休養をするように帰宅を願った。私もゆっくりしようと想うと色々な事柄が起り「しまった」で私一人で対応をしなくてはならなくなる。でも相手がある事なので色々とお話をしたり思わぬ世間話になったりで、別にイヤではないので苦にもならないが、暑いのだけが閉口してしまいます。

世の中は太陽が在ると共に月もあり、陽に当たる場所もあれば陰も出来る。暑い所も在れば寒い所もある。裏も表もあるのは誰しも理解できる所だ。私たちは宗教者であり特に人の最期と向き合いお弔いをする機会が多い。人の悲しみ事に何時も関わる人達は常に裏表の無い対応を求められるのは当然である。何もお寺ばかりでない。お医者さんも弁護士さんも相手の立場に立ちメンタルな部分では特に裏表があってはならない。

昨日、葬儀屋さんから
我が耳を疑うお話を聞いてしまった。詳しくは書けないが暑い最中の何とも言えない哀れな話しであった。まぁ これが世間常識となれば世も末だ。
7/16 晴れ    暑い一日
ギラギラの日差しが照り始めた。もう真夏の雰囲気だ。今日半日はこの間の家具や道具類の整理を手伝っていただいて貰ってヘトヘトで一日を終えた。

明日は忙しい予定となっている。また連休で色々な予定も入っている。夏のお祭りも迫ってきているし、お盆の準備もまだ完了していない。心の余裕が無いので彼方此方に目が向かない。色々と考え事をするときは深夜、お布団の中に入ってからあれこれと思う。

今日、今秋結婚されるご家族の方々と昼食をご一緒にした。今春結婚されたお兄さんご夫婦とご本人達、そしてご両親さま、私どもと八名ほどで楽しいひと時を過ごした。自分達の若かった頃を思い出し輝いている人を見るに付け羨ましくもある。輝いている人たちと一緒にいるとこちらまで若さの幾分かを頂けることが嬉しい。
7/14 晴れ    暑い一日
古くなった机や家具を整理して半日を終えた。かつて一人で全ての家具類を持ちあげたり、運んだり、設置した品々であり懐かしくも有る品々。それを再度持ち上げ運ぶのだが、かつての自分の体力の有り余っていた事を痛切に実感した。

お寺では夏の行事の事務処理が最盛期を迎えて寺務所もてんてこ舞いをしている。夕方休憩をしていると昨日のお葬儀の方がお越しになられた。色々と世間話をしていると不思議に私と同じ嗜好を持たれている方と感じ四方山話に花が咲き時間を忘れて話し込んでしまった。

当寺恒例夏の祭礼「きゅうり加持」もアと少しに迫っている。きゅうり加持が過ぎたらお盆が来る。精霊送りの頃は不思議とセミの鳴き声も聞こえなくなり季節の移り変わりを感じさせる事となる。今を大切に、今を丁寧に生きることが自分を大切にする事であり人生を豊かにさせるものと信じる。時間は取り返しが付かない。母の言っていた言葉を、改めて思い出す。
7/12 曇/雨    風邪でダウン
風邪でダウン。部屋で休んでいると境内清掃の人達の掃除の音がする。外は雨。感謝する。
7/11    団扇の染筆
朝より地元の役員さんたちと盆踊りの打ち合わせ。引き続ききゅうり加持でお接待のお品としてお渡しする団扇に色々な文字を記していく。全部で3000枚を予定する。

午後より名古屋へ打ち合わせに出かけるが、体調不良。夏風邪を引いたみたいだ。今宵はパソコンを早めにダウンして休みます。おやすみなさい。少々疲れました。

7/10

曇り

   世話人会開催

今日午後2時より世話人役員会を開く。30名のご出席を頂きまた新しくご参加いただいた方達も含めて当寺の恒例きゅうり加持祈祷会の打ち合わせをさせていただいた。
色々なお話が討議されて大祭当日、例年通りのお祭りが出来そうである。初めてお越しになられた方達も少し不安な様子であったのは仕方ない。私がお願いをしても他の人達との接点がないので不安と思われるのは仕方ない。

これからお寺では多くのお手伝いを頂きながら今までのご経験を生かしてもらいながらお寺が発展するよう側面からお手伝いを頂きたい。世話人会のメンバーの親睦が深まり楽しくお寺の行事のお手伝いが頂けたら住職として一番の喜びとなる。そのためにも私達僧侶が一生懸命動くことが何よりも大切となる。僧侶が動かないと力強さもやる気も達成感も何も感じられずに、ただ仕方ないので来たと言うお粗末な世話人会になってしまう。

何と言っても僧侶が一番の最前列に立って、見本を示し汚い事や嫌がる事は率先して動いて始めて世話人さん達もついて来てくれる。これからの当寺の世話人会がよりいっそう発展することを念じ、今日の会議の実り大なる事を感謝したい。

引き続き、評議委員会を開催し全ての議事を終了させる。今日は仏事が重なり僧侶方の会議への出席が私一人となってしまい少し心もとなかった。あと何年私は住職が出来るであろうか?自分の能力の遠くにある壁が時々見えるような気がする。弱気で言っているのではない。忙しすぎるのか?気ままなのか?全てを掌握しているようで、掴み切れていない。母がいたら「たるんどるからだ」っと怒鳴ってくれるだろう。心底、怒鳴ってくれる人はもういない
7/8    月例会議と四国出張
月例会議を催す。夏季祭礼の準備と用意、梅雨の対応、お盆の諸準備と僧侶との打合せ。色々と議題が山積して午前10時過ぎまで忙しくする。

11時30分の飛行機で徳島へ資料収集に出かける。午後8時には名古屋へ帰着する。便利な世の中になった。物は試しで噂に聞く中部空港内の銭湯に浸かって帰ってきた。飛行機の離発着する風景を眺めながらの銭湯。疲れて汗まみれになって、本当に利用者にとっては砂漠のオアシスであった。鍵も精算も全て自動で済む。きれいでありまた空港に行く機会が有れば入浴してみたい。

以前、名古屋駅構内に銭湯があり廃止となる前に一度入浴をしてみた。今はその場所がお店屋さんになっているが、ステンレスの大浴槽に浸かり旅の疲れというか汗を流せる場所があると、その場所に親しみを感じる。

名古屋空港も便利になり銭湯も出来て有り難かった。日帰り出張の人には少し時間を作って汗を流せる場所なんて最高だ。お寺へ帰ってくるといそがしい事になっていた。
7/6    時間つぶし
今日所用で名古屋駅前まで出かけた。この夏過ぎに予定されているお世話会懇親旅行の打ち合わせとチラシを頂きに旅行社へ出かけた。地下街から地上に出ると明るい夏の日差しが気分を真夏に変えてくれる。信号を待っていると梅雨らしい湿り気を含んだ風が吹いていた。歩道を渡り角を曲がると訪れるビルはスグそばだ。

その曲がり角の手前、どこの町にも立っているサラ金のテッシュ・ペーパー配りのお嬢さんの姿が目に入った。「テッシュくれるかなー?」なんて期待しながら目の前を通り過ぎても声が掛からない。「残念」っと思いながら角を曲がるとまた同じ上着を着たもう一人のテッシュ・ペーパー配りのお嬢さんが立っていていた。この人も声をかけてくれない。少し悲しくなりながら、目当のビルのエレベーターに乗る。30分程で用を済ませて元の通りの経路でビルを出るとまだペーパー配りのお嬢さんがいた。

「よろしくお願いします!○○でーす」っと声をかけてくれた。「おっ、やった」と心でニッコリして「ハイ頂きます」っと受け取ると少し大きめの紙が挟んであった。その紙はクジとなっていて隠れた部分を削り取ると当たり外れのが分かるという、何度も試した事のあるクジであった。「この場で削ればヒョットすると500円分のカードがもらえますよ」とお嬢さんが勧めるので削ったら「大当たり」と出た。「良かったデスね、500円分のクオカードが貰えます。どうぞ5階へ」っと先ほどの隣のビルのエレベーターにのる事を勧められた。

初めて入るサラ金ビルの入り口。1階から何回まであったか全てがサラ金ビルであった。「へーー、皆サラ金ビルなんだ」っと私が言うと「そうなんです、私も初めビックリしました」っと目を丸くして返事をするお嬢さん。少し怖かったけどエレベータに乗って5階でドアが開いたらそこはそのままがサラ金事務所であった。良く見るとテレビで見聞きしている有名なサラ金の事務所であった。生まれて初めて入った高利貸しの事務所の印象は普通の事務所であった。「いっらしゃいませーー、おめでとうございます」っと皆が言う。

アンケートに答えてほしいというので「サラ金は経験がない」等の個人情報となる事柄以外を告げると当選品のクオカードを一枚頂いた。「これってどこで使えるのですか?」っと聞くと「色々なコンビニで使えますよ」と答えてくれた。「あぁ お客さん、月の小遣い、幾らくらいですか?ご不自由していませんか??」と聞かれたので「はい、不自由していますが・・・」「・・・またよろしく!」っと言われて生まれて初めてのサラ金事務所から出てきた。エレベーターの中でクオカードを見ていると一階に降り立った。

ビルから出ると案内してくれたお嬢さんがいて「もらってきたヨ」っと彼女に告げてクオカードを見せた。「良かったデスね」っと笑顔で答えてくれたので「このカード、君にあげるよ」っと彼女に手渡すと「ええぇ 良いのですか?有難うございます」とお礼を言ったので「金にゃ何時も不自由はしてるけどあげるよ」っと返事をしてビルの角を曲がり地下街の入り口に向かうと、「テッシュをどうぞ!」っとまた声がかかった。同じ上着を来た他の娘さんだった。「有難う」ッと言うと「クジを引いてください」っと言われたので同様にクジを引いた所「大当たり」が出た。「良かったデスね」っと同様に言われたので「さっきそこの娘さんの所で引いたら『大当たり』だった。クオカードも貰ったのでもう良いよね」ッと言うと笑って「そうですね」っと言われた。

今日の私は本当に暇だったんですね。
7/4    時折強い雨が降る
今日は一日中雨が降っていた。境内受付より「住職、境内の溝があふれています」と言われて見に行くと溢れていた。本堂横の溝も溢れていた。詰まり抜きをするため細い塩ビ管のビニールパイプを何度も入れ込んでゴミを押し出そうとしても出ない。塩ビ管の出し入れはスムースなのだが一向に水が一気に流れ出ない。私は一計を講じて塩ビ管の頭にボロタオルを濡らして縛りつけ再度詰まっている下水管の中に入れて出し入れした。「出ました!」っと声がすると手前のコンクリート枡の雨水がゴーーッと言って水が勢い良く流れ出した。気持ちの良い音である。

何の事はナイ、排水の大きな塩ビパイプにペットボトルが詰まり、上から流れ出る泥が堆積していた事が判明した。私も皆もずぶ濡れで彼方此方を見て一日を終えた。諺を思い出す「屋根は天気の良い時に修理せよ」 当たり前のことだが、つい天気が良いと忘れてしまうが屋根の修理、雨の降って屋根を直すのは遅いの例え。これから梅雨が本格化する。から梅雨だ゙なんて、自分に都合の良い事を言わずに天気の良い日を見計らって何事もないように備えよう。
■7/3 曇り
午前午後と来客等があり一日を過ごす。雨が降る中、ご縁のあるお寺さん達と懇親の夕べを持った。聞こえは良いがビアガーデンで暑気払いをしようとの事で以前より私が音頭を取った懇親会であった。途中で何時もお世話になっている方お二人も合流して楽しいひと時を青空を望みながらジョッキを傾けるつもりであった。
雨は降る降る人馬はぬれるではないが電車を降りても一向に降り止まない生憎の雨空。名古屋駅にて集合して出かける気分も湿りがち、まぁ 良いかでビアガーデンに行くと驚く事に人の波である。名古屋は景気が良いと言われているがこんな湿った雨降りの日曜日に恐ろしいほどの人出であった。特筆は外国人が多く彼方此方で大騒ぎの声が聞こえてきた。

何時もお世話になっているいつものお寺のメンバーが炭火を囲み、煙に燻されながら傾けるジョッキーは、天気なんぞ関係なくとても楽しく過ごすことが出来た。9時過ぎにビアガーデンを出た私達はケントスと言う、汗をかいてストレスを発散できる音楽を聞かせるお店へ出かける。そこは1950〜60年代のアメリカのポップスを聞かせ、聞くだけでも心わくわくさせる場所である。今回で2回目。若い人はいない、年輩の人たちばかりでこれまた落ち着く。楽しく過ごして夏のお手伝いをお願いして帰寺する。
7/2 曇り    とても蒸し暑い
来客もお参りもあり忙しくしていた。久々に旧知の葬儀屋さんが来られて色々な世間話をして帰られた。この葬儀屋さんとも既に20年以上のお付き合いのある方ばかりで独身の頃からのお付き合いを含めますと長いお付き合いとなった。その頃はお互いに若かったが今では部長と住職であり、苦笑いするような想いでもある。暫らく色々な思い出に楽しく時間を過ごしてお帰りになられた。

忌明けの方の法事が数件あった。忌明けに臨み、以前より法事の方から位牌の作成の依頼を受けたのだが、業者の方が勘違いをされたのか、届けられた形状の違った位牌をを箱から出して法事をしようとした。「あれ、住職さん。これって違いますよね」位牌を見た私はその違いに気がついた。お店の方に早速クレームを言った、12時ごろのお話であった。なんと、午後3時ごろにはちゃんとしたお位牌を作って早速に届けていただいた。信用と言うものはこのような行いの積み重ねが初めて信用になるのだろう。

間違いは誰でも、心ならず、してしまう。大切なのはその後の対処がとても大切。と言うよりも、人間は失敗をする物と元から承知をして注意する事が大切であり、これに反して横着をして失敗をするのは、本人の意識には反するだろうが、横着の行き着く先の失敗と言うものであろう。

この世の中どちらの失敗が多いかと言うと後者のケースが多いと思う。そして悪い事に自分が失敗の原因でも他人の失敗になすりつけたり、都合の良いほうに転んだリのケースが多い。それは気が付く付かないの話。もっといい加減なのは言っている事と思っている事とやっている事、三つの要素がバラバラな人と真顔で付き合うことはとても我慢出来ない。

「物の興廃は人により、人の昇沈は道に在り」は宗祖弘法大師が日本で始めて私学を創建した時の宣言文の序に書かれた文章である。物が立派になるのは人のおかげである。そのような人の生きようは心根にあると言う意味であろ。親のお陰が人には一番の教育と言うところであろう。