住職備忘録
2010〜
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2002〜2009
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平成27年12月分

非営利斎場「六波羅蜜会堂」の動画です
 ご覧下さい

■ 12/30 晴れ      高野山参詣  
午前中、詣りを終え他の事は二名の僧侶に任せてお寺の山中に今年掘り出されたドングリ大木の巨根を廃棄物処理収集車へ入れ込みました。掘り出して根っこに付いている土砂を取り除くには時間がかかります。数週間放置しておくと木と土砂が乾燥し隙間ができます。恐らく300sほどあると思われる巨根を重機で空高く持ち上げ放つと数メートルの落差で土砂が落ちて根が軽くなります。根と太い幹を廃棄物処理車へごっそりと入れ込み昼までに作業を終えました。「処理車は2杯目ですか?」と環境班が尋ねるので「1杯目」と言う目を丸くしていました。相当のドングリ大木が切られて小枝や葉っぱは院内にてチップ処理を施し大木と根は外部へ出そうと思います。

午後より急に高野山へ行く事になりました。先月高野山へ行きましたが所用で急遽お寺へ帰る事となり目前で引き返す事となりました。今月も忙しくなかなか時間を見つけられる事ができませんでしたが・・・今日、お詣りをさせて頂いた。一ヶ月過ぎると台風や季節のせいでしょうか?大変汚れていましたがきれいに、一時間ほど清掃するときれいになりました。今回は暖かいとは言え花立ての水は凍結して水を入れ替えるどころか、凍ってお花も替える事ができませんでした。しかし雪のない大晦日前の高野山は初めてでありました。

この備忘録で「高野山参詣」と書いてありますが平成13年頃に高野山奥の院へ高徳院の本山墓所を建立しました。そこには、高野山での遺骨埋葬をご希望された方のご遺骨があり、こうして毎月高野山へお詣りに行って香華を手向け、墓所と御廟をお詣りに参上しているわけです。来年で足かけ15年の長きに渡り毎月の高野山まりがあるのです。
大変きれいになりました 
■ 12/24 晴れ      暖かい一日  
例年になく暖かい一日でした。そして私には50年ぶりの恐怖が訪れてきました。子供の頃、乳歯から永久歯へ歯並びのため抜歯をした事が一度ありました。それ以来、歯医者さんに抜歯された事も、穿られた事も経験が最近まで無かったです。ここ数年来、歯周病に冒された奥歯が一本あり10年も前から抜歯を勧められていました。転々と歯医者を変わりましたが本日、意を決して「年末年始、歯痛は勘弁」とばかりに「先生、抜きましょう」と裏腹な事を言い出して、右奥歯を抜かれる事になりました。「麻酔はきつめにしますね」「痛み止めはたくさん出しますね」・・・優しい言葉をかけて貰い「50年ぶり抜歯」記念の歯を入れ物に入れて渡されました。

「大きくて立派な歯だな〜」と私が感想を言うと「本当に立派で頑丈な歯です」と先生。「親に感謝します」と言うと「ホントです」とニッコリ。師走の歯科医院は歯痛、受診予約、歯が割れた、受診忘れの電話・・・入り乱れた歯医者さんでした。
■ 12/13 晴れ      護摩(ごま)線香  
お寺のお世話人さん方が「護摩線香」を手作りして下さいました。このお線香は通常の三倍くらいの太さがあり、大変良く煙が出ます。他のお寺に行くと三本位を紙でまとめてお詣りをお勧めされています。当寺もこの護摩線香を今月から本堂前に設置してご参詣の方へご案内しております。平安時代開創仏教のお寺で、天台宗と真言宗は護摩を焚きます。当寺も護摩を焚きます。護摩を焚く時には護摩木に火を点けて火炎を上げて天に昇る勢いの中に、祈願された護摩木を焚き上げてお願い事を成就出来るようにお勤めを私達は為します。

その護摩木に変わる線香が『護摩線香』と言う線香。大概、護摩は息災護摩と言い平安無事と幸福を祈る護摩が多く焚かれます。ご参詣をされる皆さまが当寺のお線香を焚く時に『諸難消滅 護摩線香』をお勧めして息災をお祈りして頂こうと、お世話人さんがご参集してお作り頂いたお線香です。ご参詣の折りには是非手にとって、献香をお勧め致します。今年も半ばを過ぎようとしております。
護摩線香
制作風景・・・月二回のボランティア作業です
■ 12/12      瑜祇塔も3年を過ぎました
今年、10月28日瑜祇塔が竣工して3年目となりました。多くの方の永代供養を受付して納骨堂内にて樹木葬、瑜祇塔納骨堂の納骨時にはここで必ず読経をして埋葬、収蔵を致しております。瑜祇塔にお詣りに入堂された時、ご本尊様大日如来の祀る机の上に何方かがお花をお供えして下さいました。本当に優しい色合いのサザンカを活けて下さいました。納骨堂の棚は上下がありますので生もの等はお供えができません。きっとお供えをされてご本尊様へお供えされたと思いましたがとても清々しい気分で眺める事ができました。有り難うございました。
ご法事を待つ瑜祇塔内の読経式場内部です。多くの方がここでお詣りなし、法事を上げ、納骨儀式を行い納骨の場所へと向かう大切なお部屋です。竣工して早三年。歳月は静かに過ぎて行きます。
お寺の山中では雑木を切り倒し、紫陽花500本、モミジ50本、枝垂れ桜5本が近々にお寺に搬入されます。また、土手の石組み工事も来春より開始され、お寺の境内山中は四季を通じて花の絶えないお寺になると思います。トラックの荷台からパチリと撮しました。モミジも植えないと生えもしなければ、彩りも何もありません。命があるか分かりませんが見事に紅葉したお寺の境内を夢見ます。
アジサイや桜、モミジを植えるために雑木を伐採して整理している時に撮した一枚。きれいになります。
これらの大木はドングリです。重機の大きさから比較すると太い事が分かります。ドングリは一本から数万個のドングリと数万枚の枯れ葉が落ちる大変厄介な里山の代名詞です。環境班からは数本を切りましょうと提案を受けています。花々にとっては日差しを遮る大木です。月曜日に頭の枯れている一番の大木を一本だけ伐採をしようと思います。ここ一面にアジサイとモミジ、枝垂れ桜を植えて四季折々を愛でるようにしようと思います。
■ 12/08      顔認証とマイナンバー  
テレビニュースで顔認証の報道が為されていた。入国審査、オリンピックやテロ対策、犯罪行為防止等に驚くべき対応が瞬時にできるようであります。予め顔写真をパソコンで認証させておく。顔に数百のポイントを決め、あらゆる方向からの顔写真を作成、それに加えメガネ、形成手術、サングラス、老化等有りとあらゆるイメージをデーター化しておく。一人の顔に対し数百枚の顔写真が出来上がり瞬時に誰かを特定できる物でした。すごいです。以前猫を利用して猛毒か何かをばらまいた犯人を防犯カメラで特定していた新聞記事を見た事がありました。

もうこうなったら何百人の人が行き交っている交差点、高速道路の40q大渋滞で並んでいる車も人も、数万人が訪れる空港、港もみんな捕捉されて全ての人の行動が一カ所に集約され色々なところで利用され始められるように思います。音声認識、虹彩認識、静脈認識、指紋認識、私の知るかぎりでも多くの個人特定機器が世に溢れています。恐らく近い将来はパスポートも運転免許証ももっと簡略化され加えてマイナンバーを結びつけてきたら個人の健康や資産、医療や病気、引いては人の存在感までが、私はイライラするような気分になると思います。何処で誰が誰と何をして、何かあったら潔白の証明にも成るでしょうが思わぬ事も起きかねない・・・・いつも緊張を持って毎日、夜も昼も生活する事は少々気分的に疲れる様に思います。

まぁ、人は過ちをする生き物であり、これだけ世の中がグローバル化しているので、現今のデジタル技術利用は仕方ないと思っても、改めてデジタル革命は本当にすごいと思います。 ユカタン半島に落下した隕石により氷河期が始まりしばらくして火を用いた文明生活が数万年?営々と始まり、1995年のIT革命から2015年の間、人がその数百倍でのスピードでこの20年を過ごして来たように思いました。正に桁外れのIT革命の様ですね。あと20年経ったらどの様な時代となっているでしょうか?おそらく不老不死の薬や人の感情、人のクローン化、器質的な部分の補い、戦争も争いもなく、計画的な農業を機械が行い、全ての食料品はパソコンが担い、丸い人ばかりの世の中、環境の何もかも良好になっていれば良いのかも知れません。
■ 12/03 雨/晴      師走・・・一年は早いですね  
今晩は宴席があり色々な方と久しぶりに顔を合わせて旧交を温めてこようと思います。昨日、お寺の環境班の方が境内の柿を全てちぎって下さいました。集草袋という縦、横、底辺の60p四方の袋にどっさり二袋。数にして300個ほどでしょうか? お寺が全てを食べられるはずもなく世話人さんへそれぞれ配りました。それでもたくさんの柿が袋の中でぴかぴかと光って私達を眺めて「どうなるの?」と問いかけてきました。近所の方達へもお配りしてやっと全部が落ち着きました。今年は柿がよくなり小鳥たちも大変喜んでついばんでいました。 ご心配なく、小鳥には渋柿の熟柿が枝にぶら下がっておりメジロやヒヨドリらがついばんでいます。例年は正月くらいまで柿がぶら下がっています。

昨夜も宴席があり少々食傷気味ですがドタキャンはダメで今から出掛けてきます。なるべくなら10時までに帰りたいです。