先月備忘録

    住職備忘録7月分
   
CBCラジオにて生放送
 「多田しげおの気分爽快!」にて
キュウリ祭当日、7/21 08:30

 平成16年7月分
世を捨てて 山に入る人 山にても 猶憂き時は 何地行くらむ

■7/31 多忙の一日
本堂から帰ってきたら怒って憤慨した女性が私に「住職!あの夫婦連れは何だ!私は怒鳴ってやった」といきなり私に言い始める。事情を知らないので「何を怒っているの?」っとなだめ応接に上がってもらった。少しやっかいな話の雲行きに少々困惑しながらまた、次の法事の段取りを頭に巡らしながらお話を伺った。

怒っている原因は墓参りに来て水くみ場で何処かの夫婦の犬が大便をしてホッタラカシにして何処かへ行った事に腹を立てたらしい。「こら〜!自分の犬の糞ぐらい、したらもって帰れ。大体、墓参りに犬を連れてくること自体考え違い、この馬鹿ヤロー」っと怒鳴ったらしい。帰ろうとする車までに追いかけて行き、窓を開けさせて「あんたも、私も大切な先祖が祭られ、お互いに大事にしないと行けないお寺で犬を連れてきて、何故その始末をしない。」 「わたしはさっきからここで用があってうろついていたんだ。知らぬとは言わせぬ」「訴えるなら訴えろ!と言って車の後ろのバンパーをけっ飛ばしてやった」と鼻の穴を大きくして私に詰め寄った。

「そしたらどうした?」と尋ねると「側で見ていた白い服を着た人が『困ったもんだ』と言ってその糞を拾って捨ててくれた。見上げた人もいるもんだ」と興奮さめやらぬ彼女。だいぶ怒っていた気分も収まり他事の話となって帰った。私と彼女とは長いつき合いで彼女の彼女らしい行動のように思えた。

寺務所に帰ると「住職さん、○○さんから電話が入っていました。」と件の電話が入っていた。「内容は?」っと聞くと同様なことの内容であり「今後は犬を連れて墓参に出かけない」という内容のお話であった。
私もそうだが「本当の事を人は言われると腹が立つ」。「何でお前にそんな事を言われなければならい!オイこら!」っとスーパーでガードマン相手に怒鳴っている良い中年のオッさんの姿を見かける。人に指図をされると「オレは客だ!」と怒鳴る人もいる。

彼女に言っておいた。「狂った人もいるので余り親切はしない方が良いぞ」っと。電話口の○○さんには彼女の一途の気持ちが分ってもらえたと理解した。私も余り人には意見できないで有る程度は我慢するが爆発すると入院するまでの爆発を何度もしているので人の事は言えない。ここに書きたいが書き出すと入院する羽目になるので今回は止めておく。でも書きたい!


■7/28 世話人さんと山中湖へ
急に行こうという話になりエクシブ山中湖へ出かける。石割の湯と言う生温い温泉が大好評であり時を忘れてお湯に浸かった。翌日は箱根に出かけた。芦ノ湖スカイラインから見下ろす芦ノ湖tの水面、滑るように行き来する帆船。「あれに乗りたい」と誰かが独り言。と言う事で帆船に乗り芦ノ湖を端から端までゆっくりとクルーズする。私はバスの回送があり箱根町で待つ事となった。その間、知り合いが骨折して入院をするとの電話連絡が入院したい病院の理事長に連絡をして万端をお願いする。そうこうして私にバスの駐車場所が違うと連絡が入りまた回送をして皆さんをお乗せした。
そこでお昼ご飯をどこでとろうかとの話となり何と「箱根プリンスホテル」で頂く事となり再び元の道を戻りホテルに着く。色々なレストランや食堂があり各自気ままに昼食をとった。私は昼食後芦ノ湖が見える露天風呂をコッソリと楽しむ。芦ノ湖を出たのが午後1時10分頃、お寺へ到着したのが夕方5時30分独りで往復を運転したので少々疲れました、その後、入院した友人の所へお見舞いに出かけてフラフラで帰寺、お風呂に入ってバタンキュー。。お疲れ



■7/26 
昨日と先週の祭礼の気が付いた所をメモして半日を終える。私が選んだ世話人さんはいい人ばかりだが、善意の押し売りを平気でして無責任に終わる人が一人いる。ご本人は「してやった。してやっている」と思い此方はやっかいな人と思っている所に気苦労の始まりがある。贔屓の引き倒しは困る。
ギャラリーが周りにいてくれて、その人をたたえなければ人生が終わらない人生を送る人はやっかいだ。それよりも、それに一生気づかずに付き合わされ人達は迷惑だ。よって機会を見てやめて貰う方向に進み始めた、私の心の中で。。。。


■7/25 キュウリ祭振り替え受付
本日は先日の日曜日受付で朝より善男善女の方々がお参りに来られました。かき氷も好評で器が無くなったほどでした。曇りであったためか人出も良く受け付ける側も大変に楽をしました。

本堂で「どこかへ また行きたいね」の一言が始まりでした。何処かへ行く事となり近々マイクロバスで出かける事となった。どこへ行くかはまだ決まっていないです。みんな元気で楽しそうです。私も嬉しそうな顔を見ながら出かけられる事がとても楽しみです。


■7/22 蝉しぐれ いつ終わる この猛暑
きゅうり加持にお参りに来られた方が少し少なかった。暑さのせいか?昨年は日曜日と大祭日が同じだったので恐ろしい程の出足であった。東京では40度を超し、あちこちで熱中症で体調を崩されている方が多い。私も大祭日は朝1時頃から目が覚め、3時半の起床で動いたせいか?歳のせいか?眠くて眠くて仕方なかった。少ないとは言っても数千人お方がお見えでありラジオ放送もあり一日を終えた。無論、夕食後はスグに眠り込んでしまい翌朝は何とも言えない清々しい朝を迎えられた。

しかし蝉は不思議だと思う。未明はほとんど鳴いていない。夜が白々と明け始める頃になると、先ず鳥が一声を上げる。暫くするとザワザワと蝉が鳴き始めて気が付いたらビックリするくらいに鳴いていて、夏の暑さを煽っている。そして、あと暫くすると境内や玄関先、本堂の廊下に蝉の力尽きた姿と言うか、安楽な姿で何も気にせずに横たわっている。後2ヶ月後、秋の彼岸仲日の頃になると夕方6時には暗くなる。信じられないが暗くなる。時を大切にしなくては・・・・

■7/19  暑い (この言葉しか出ない)
久し振りに近所の電気屋さんに用で出かけたら弁護士になったご子息がいた。以前「住職さんだから言うけど私らみたいな商売で息子が進学校に行きそこそこの資格を取ると商売には不向きですね」と言われた。「何が?」と聞くと「今まで電化製品を買って頂いた方々も一言言われて買って頂けなくなった」と妬み嫉みで商売がし辛くなった事を私にこぼされた。その零された弁護士の息子が「お久しぶりです」と明るく私に声をかけてくれた。嬉しかったな。

「どう?元気でやっている?」
「はい、元気で忙しくしています」
子供の頃から三輪車でお寺の駐車場で遊んでいた頃から知っているのでとても可愛いというか嬉しい。家族で来ているの?っと訪ねるとお母さんが「こんな小さい所にみんな出来てくれた」と声が弾んでいた。
「住職さん、司法試験は別名資本試験と言って、所詮専門の塾に学生の自分から行く事が早道ですね。オレら十分な事が出来ない人間は気が付くのが遅すぎた」と零されたお父さんの言葉。東京○ノ門にある有名な弁護士事務所に勤める彼。親しみと笑顔がよく似合ういい人。「住職、東京に来たら声かけてね」と言ってくれた。遊びで行くのは良いけど困って出かける事だけは遠慮したい。
六波羅蜜会堂で2件のお通夜をする。

■7/18  暑い
日曜日で法事等があり忙しくした。通常日曜は忙しいのだがもう時期にキュウリ祭が来るのでその準備と並行して会場の少々不便となっているので余計に疲れる。疲れるのは私たちでもお参りに来られた方々には不便をかけさせたくない。
友人の孫の話を電話で聞いた。とても可愛いと言い、隠れて抱っこしているという。昨日もそのご夫婦がお見えになり嬉しそうな顔を見せてくれた。私はいつ孫の顔が見えるのだろうか・・・じっと子らの顔を眺め、しばし杯中の物を干す。

■7/15  暑い・・・
きゅうり加持できゅうりを埋ける大穴を掘る。4トン車一台程のキュウリを入れる穴であるのでかなり大きな穴を毎年掘る。私が若い頃は弟と二人でスコップ、ツルハシで掘った物でした。これがとてもエライ仕事で蚊に喰われて大粒の汗をかき、木の根に難渋して掘り進み2日間ほどでほりあげた物でした。今は知り合いからユンボを借りて掘り進み、お寺の軽ダンプで土を移動するという大変に楽をさせて貰っている。

明日は世話人さんもお見えになっての準備だ。暑い最中大変だけどお手伝いを頂く事となる。有り難い感謝の気持ちを持たなくてはならない。

■7/13 暑い暑い・・・
梅雨が明けるという。蝉は一晩中鳴き続け日は一日中照りつける。そんな中、きゅうり加持の準備が始った。炎天の中テントを立てて受付の準備や諸般を準備し始める。金曜日には世話人会の人達と準備を始める。

テントも立ち終わり汗を拭きつつ休憩時に私が「ビアガーデンへ行こう」と誘うと全員が行こうとの話になる。お寺のマイクロバスを新しい僧侶、マルちゃんに運転して貰いビアガーデンから「なばなの里」へ出かける事となった。豪華で清潔ななばなの温泉「里の湯」に浸かり「ここは良い」「住職最高〜」などど言われて此方も「私も最高〜」と良いながら温泉を出た。そして庭園を散歩しながらお花や木々を眺めて「あ〜だ、こ〜だ」とワイワイ楽しく騒ぎながらお目当てのビアガーデンに着いた。地ビールで「乾杯ー」とグラスを傾け楽しい宴会をする(宴会となってしまった)。とても楽しく気が付いたら8時頃となって迎えのマルちゃんのバスの時間となった。気持ちよく園内を出るとマルちゃんのバスが私たちを迎えに来てくれて。第二東名である湾岸道路を疾走するマイクロバスの中でその風景を眺めながらこれまた楽しい一時を得ながら帰寺した。帰ると同時にバタン・キューで寝てしまった。

明日もお寺の役員会で飲食する。連日となると辛いな。飲食を控えれば良いだけだけど・・・・


■7/5 月曜日 強風と雨
何だかジメジメした不快な日であった。18年来のお付き合いのあるソフトハウスの方が御殿場から来て頂いて当寺のシステムの追加手直しをして頂いた。私がhpを更新していると「手慣れたものですね」と言う。しまった、プロの前でパチパチパソコンを触っている自分に面はゆさを感じてしまった。午前中は本日午後より世話人さんの会議がありその資料作りやお盆のホームページの更新したりで時間がなかった。
午後二時より約30名弱の世話人さんがお集まり頂ききゅうり加持祈祷会の打合せをする。その様子を本日のホームページの更新の材料にしようと思っていたが結局写真は撮れず仕舞いで、会議が終わっても世間話で気が付いた時頃であった。次回は7/16午後1時より会議と準備が始る。良い世話人さんばかりで幸せです。

■7/3 土曜日
hpを更新しようとファイルを見ていると不具合のファイルが相当見つかり手直しをする。今やっと終わった所で疲れました。マイクロバスも修理が終わってお寺へ帰ってきた。何故か寂しそうだ。疲れて修理までしてお寺まで帰ってきたのに可愛そうなマイクロバス。今からひとっ走りしてこようかな。

■7 /1  木曜日
快晴の暑い二日間、世話人さん達とエクシブ白浜へ出かけてきた。6/30午前8時お寺を出発。白浜へ到着したのが午後の1時30分ぐらいであった。元々早めの到着を考えていたのだが早すぎたので近隣を散策。

奇絶峡、備長炭の里、千畳敷、三段壁、圧巻は三段壁の地下に降りた所で怒濤がなだれ込んでくる岩場だ。皆さんの歓声が聞こえてきた。ホテル到着後ホテルの快適さに皆さん喜んで頂いた。夕方6時より夕食を前に、ベランダで酎ハイを飲んでベランダ越しに「住職、最高〜ッ」とご機嫌の方、お風呂に行って「住職、最高〜ッ」と声を異口同音に感想を言って貰うと片道450`の運転の疲れも吹っ飛んでしまう。さて夕食はフランス料理のフルコースを今回準備した。バンケットルームでの料理。お肉を避けた人、ニンニクを避けた人、お魚料理を2皿頂いた人ときめの細かいオーダーを出していましたがホテルの方々の神経を使ったサービスにみんな満足をして頂いた。極めつけは「住職、オレのデザート、普段なら食べへん。でも美味しかった。2000円はろたらあげる。ワハハハ」とご機嫌さん。

翌日はトレトレ市場という魚屋へ行く予定が定休日でやっていなかった。不運はその頃から忍び寄ってきた。あきらめて信号を左折、しばらく走ると新車の筈のマイクロバスが走らなくなってきた。アクセルを踏んでも20`ぐらいにしかスピードが出ない。おかしいと計器類を見るとエンジンのエマージェンシーランプが点灯している。。。後ろからはクラクションが鳴らされビービーの連呼。のんびり海岸線を、人の迷惑も知らないで、眺めている迷惑マイクロバスに写ったんでしょう。エンジンを数度切って再スタートをかけるとちゃんと走り出した。朝早々のトラブル、これからあちこちを見学して長距離の高速道路を乗り切るに不安を抱えた私。不幸中の幸い、近所に正規ディーラーがあり見て貰ったら電装関係が狂っているとの事でその場でレンタカーにチェンジをしていただいた。その後の行程は大差なく夕刻5時にはお寺へ到着できた。で、当寺のマイクロバスは早速白浜から回送されて名古屋へ向っているらしい。
さあ 出発 香芝で昼食
奇絶峡 奇絶峡への橋
奇絶峡の滝 奇絶峡を望む
備長炭の原料 ウバメガシ とても堅い
この土室が炭焼きガマ 赤々と燃える炭
千畳敷で記念撮影 この洞窟で怒濤のしぶきを感じる
宴会場 フランス料理のフルコース
朝食 俺のご飯はまだか?
梅干し工場 見学中
見学その二 梅干しの試食 とても美味しい
南方熊楠のお墓もある 高山寺
暑中一輪の涼 睡蓮 暑いぞ〜!