先月備忘録

住職備忘録8月分
残暑お見舞い申し上げます
■8/31 逝く夏
季節は既に秋のようだけれど台風が過ぎ去ると暑さがぶり返した。蒸し暑い。本当に蒸し暑い。台風の被害は大工小屋と他の小屋のトタンが飛んで行き修繕をして貰った。朝起きたら境内は全くゴミだらけ。今日は葬儀で少し遠地に出かける事となり、清掃や修繕を気にしながらの出発であった。帰寺するときれいと言うより元のお寺に戻っていた。清掃で毎週来て頂く方々がきれいに後かたづけをしてくれたので元のままに戻っていた。
その後親戚の退院のお世話や、来客、お参りと8月最後の一日は忙しく終わった。さあ9月、気分を変えて行きましょう。来月もよろしく。


■8/29 台風接近中
アテネオリンピックも終わりに近づいてきている。ふと車中で日本の名行進曲と言うCDをかけた。軍艦行進曲に始る行進曲は以前ブラスバンドで演奏した事があるので懐かしかった。就中、古関裕而作曲の名曲の多い事に改めて思いを馳せた。ずば抜けた名曲ばかりでありまた軍歌や大学の応援歌も古関氏の作品も多く、以前から承知はしていたが改めて聞き直すと、名曲ばかりで思わず道をそれそうになった。

昭和39年東京オリンピックに奏でられたファンファーレとオリンピックマーチは、私の体の中に在る音楽への関心を掘り起こし、その繰り広げられる音楽の豊かなそして、躍動感を生み出す不思議さに心を奪われた。学校に進学しても田舎の学校のためブラスバンドは無く高校生になって初めて楽器を手にして憧れの東京オリンピックマーチを奏でたのは卒業年度の秋の演奏会であった。三連音部に休符の入る一般の行進曲と趣の違う、シンフォニックなその上品さと、第三楽章から始まる心持よい緩急の旋律、躍動感と充足感をあわせた格調ある行進曲を、本当に久々に聴いた。

亡父が風呂の中で歌っていた色々な軍歌も古関氏の作品であり、色あせない音楽は本物の音楽だと改めて思い直した。アテネのオリンピックで卓球の愛ちゃんが「オリンピックに出て勝つ事はまぐれや偶然ではありえない」と言っていた。オリンピックもそうだけど音楽の作品も偶然やまぐれで、時代や人種を超えて残る事はありえない。

ジジイ臭い事を言うけど今の音楽は「まぐれや偶然」の作品が多すぎるような気がする。


■8/26
高野山のお墓へお参りに出かけるも交通渋滞に巻き込まれ引き返す。疲れて帰る。娘の友人が遊びに来ている。泊まりがけで。家の中に人が居てワイワイして過ごすのは楽しい。友人の彼女本当は大好きな愛犬コーギーを連れてきたかったらしい。彼女の家には三匹のコーギーがいてお母さんが面倒を見ている。
私もその犬は何度も見た事がある。トテモ可愛い。私も欲しくなったがぐっと我慢をして飼わなかったと言うより貰わなかった。愛くるしい目と短い足。人懐こいあの姿に「どうするアイフル」を重ねてしまう。

しかしあのアイフルの宣伝で一つ解せない無い事がある。沢山の子犬を連れて帰ってきてコマーシャルの主人は大喜びの相に見える。でも、確かマンションでは犬は飼えない筈なんだけどもと、あのコマーシャルを見ると思ってしまう。

娘の友人も相手は犬だから、何時何処で粗相をするか分らないから敢えて連れてこなかったんだろう。気配りの聞く友人を選んだ娘にも改めて評価した。娘よ!私にもモット気配りして欲しいけど・・・・


■8/25 
8/21はなな月参りの日、いつもの方々がお参りに来られたが、あちこちのお寺のお手伝いで参詣して頂いたお寺さん達は少なかった。今夕刻、鈴虫が鳴いて静かに時が流れている。忙しかった夏の行事も全て終わり、今は行事の整理や記録を残す日々を迎える。 既に秋のお彼岸の準備に取り掛かっている。記録を残す事は大切だが記録や書類を探す事は不毛な仕事の典型。
今までの仕事をきれいに整理して、パソコンに残してスグに探して仕事が捗るように心がけよう。

秋とも成れば例年の行事となった世話人さん達との、実弟のお寺「大日寺」への参詣も準備をしなくては成らない。懐かしい顔を年に一度私が弟に見せに行く小旅行。弟もキット喜ぶだろうとの思いで今年になって4年目くらいになるだろうか? 頑張って大日寺を背負っていって欲しい。


■8/18 淡路洲本より帰寺する
友人のお母様がご逝去され会葬に出かけてきた。御施餓鬼の日に弟より一報が有り17日夜、神戸に宿泊して翌日のお葬式に参列をさせて頂いた。沢山の御会葬があり盛儀に終了された。暑さも峠を越して長時間本堂にお邪魔させて頂いても暑く感じられませんでした。

前夜、新幹線の中で眠りこけて危うく新神戸を通り過ぎる所で目が覚めた。何時も3000円で泊まれる新幹線駅スグ側のホテルに到着したのが8時過ぎであった。お風呂を使い新聞を読んで夕食に出かけた。実は神戸では弟の紹介で出かけるお寿司屋さんがある。別に何の変哲もないお寿司屋さんですが帰巣本能というかそちらへ足が向いてしまいます。ガラリと木戸を開けると不思議に先回お見えの方がお座りであり、此方も忘却の彼方から蘇ってきた記憶に「今晩は」と声が出てしまった。一席空けて四方山話をする常連さんと楽しく一時を過ごせました。お寿司屋さんの大将は「ショウちゃん」と言うらしく常連さんが親しく言葉をかけており満更私の事も知らないではないので此方もショウちゃんと呼ばせて貰った。

私が自己紹介をすると常連さんもご自身の自己紹介をして頂いた。そして帰宅したらメールを頂いていました。ご返事をと思っていてもアドレスがなかったのでご返信が出来ませんでした。この場を借りてお礼を申し上げます。又の来神のおりはお寿司屋さんでお待ち申しますの文面、嬉しかったです。でも何時行けるのだろうか??


■8/15 去りゆく夏
精霊送り、送り鐘のお世話を頂くwさんと鐘楼堂の上で「蝉の声一つ聞こえませんね。」「そうですね、夏が逝きますね」と会話を交わす。吹く風も秋を告げるかのような憂いのある風であった。多くの方が精霊送りにお越しに成られた。昨年より送火と送り鐘を撞くようになって沢山の方々がお見えになるようになった。
しかし今年のお盆の長かった。いつもの倍の長さのように感じられた。明日は御施餓鬼法要当日だ。多くの世話人さんのお手伝いで催される。そして午後1時より六波羅蜜会堂の説明会。目白押しだ。少し休みたい。


■8/13 お盆参り
社葬を午後より執り行う。と言う事は午後の予定が大幅に狂い午前午後と、調整はした物の、大変であった。お盆参りも今年はコースを少々変更して私の受け持ちも変わった。で、あちこち久し振りにお参りに一昨日から出かけると決まって言われる言葉があった。「お久しぶりですね」とか「イヤ〜嬉しい、住職が来てくれた」「体は大丈夫だった」とか「入院していたと聞いていたが元気でした」と何れも好意的な感想を私に言葉をかけてくれた。

こんな私でも待っていてくれた人が居たと思うと本当に嬉しい。中には「イヤ〜、やっぱり住職のお経は良いな〜」とそこまで言って貰うと本当に嬉しい。で余りに褒めてくれる数人の方に調子に乗って「当寺の世話人会に入りませんか?」と忙中閑有りでお誘いすると殆どの方が快く受けてくれた。お盆参り中で5人の方をゲットしてしまった。

中には私のこの備忘録を楽しみにして下さっている方が幾人かお見えであった。「旅行の写真楽しそうですね」とか。「備忘録見てますよ!チャンと更新してね」と言われた方も多くいた。「母の日を忘れるなんてダメ!」っと言われた○田さん、その通りですね。反省反省。「備忘録変じて懺悔録ですね」と私の返事。あちこちで同じようなhpのファンから感想を伺うと何とか更新をと考え、頑張って今、備忘録を更新しております。

久しく御無沙汰してお参りに伺うと寝付いて仏間に衝立を境に休んでおられるお婆様がお見えであった。ここのお嫁さんは「もう赤ちゃんです。私がご飯を上げないとダメなんです。だから何処も出られません」と私に告げた。私の母は老健に入所して数年、私は一度もオムツを替えたことが無い。私もキット母の跡継ぎをするに違いないので行く末は何となく予測は出来る。母の誕生日を忘れていた私は、今日ほんとに心から反省をした。


■8/9 
棚経と言うお盆独特のお参りを7日から行っている。途中葬儀もありトテモ時間的にやり繰りするのが辛かった。お約束の時間を変更しなくてはならないしまた、葬儀の時間に遅れる事も出来ないし気ばかり焦る。
思わぬ方の訃報に接し未だに信じられない。


■8/5 
明後日からお盆参りが始る。僧侶方も道順の下見に出かけて慌ただしくなってきた。運動不足が原因なのか体の節々が痛む。少し運動をし始めたら相当に体も楽になった。不思議に左半身の関節が痛む。手首、膝、親指、等々である。左右なら不思議にも思わないが左だけというのも少し気になる。
ストレッチや歩行、柔軟運動を一時間ほどして水中歩行をここ数日続けて相当に楽になった。運動不足は体には良くないですね。

夜中、あれ程鳴きわめいていた蝉諸君は最近明け方から鳴き始める。少し元気も落ちてきたような気がする。疲れ果てたのかボロボロと地上に落ちてくる蝉もいる。生者必滅の理、桐一葉 落ちて天下の秋を知る、昔の人は良い事をいった。

盛んなる体力にかげりが見えた今日この頃、体力を保持するに努めよう。頭も・・・

■8/4 友人よりパイナップルを頂く
奥さんが宮古島へ出かけてきて美味しく熟れたパイナップルをご夫婦でお土産にお持ち頂いた。彼らにはこの5月頃に初孫さんが生まれた。パイナップルもパイナップルだけど「孫は可愛いかい??」と質問すると、異口同音、示し合わせたように「か〜わぁ〜い〜い〜よぉ」とハーモニーの取れた返事に思わず吹き出しそうになった。
日頃から仲睦まじいご夫婦から孫へのご感想が、「か〜わぁ〜い〜い〜よぉ」は良かった。もう孫の方に気持ちも何もかも向いているような気がする。大変お幸せそうであり本当に自分たちもあの様になってみたい。


■8月1日  日  雨・曇・晴れ・強風・・何でも有りの一日
台風が東から西へ、東海から四国、中国地方へと移動する。今日は初盆等の法事が有り三名で一日中お参りに出かけたり、お寺でお参りをしたりでとても多忙な一にでした。
既にお盆が始っているのと同様の気分である。あと少しで本当に忙しくなる。少し休養をとりたい。