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平成21年7月分

非営利斎場「六波羅蜜会堂」の動画です
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■ 7/1 晴/曇       社明運動??
月が改まり実質的に今年後半となった。来客や電話が多く一日中忙しくした。加えてキュウリ加持祈祷会やお盆の準備で気持ちも浮き足立っている。

社明運動? おそらく読者の方は聞き慣れない言葉かと思います。これは短縮語であり「社会を明るくする運動」を短く言い当てて「社明運動」と役所主導の社会運動であります。亡父も存命中には保護司を拝命し聞き慣れない言葉を口に出して外出した事を覚えている。

今日は私は保護司としてTシャツと「保護司腕章」を着衣着帯してお寺の近所のスーパーで啓蒙活動に参加させていただいた。正直な事を言うと本当は嫌でした。午前中に衣を着てお参りをしていた住職が昼過ぎにはTシャツ着て腕章を付け「社会を明るく運動で〜す」とスーパーの前でティッシュペパーを配っていたら・・・と思うと気恥ずかしくも何だか辛かったです、初めは。

スーパーに時間に参集したのは6名、それぞれバンドエイドとティッシュペパーを袋に入れ、「社会を明るくする運動」のタスキをかけて開始となりました。「よろしくお願いします〜」と配るのだが無表情な人や貰っても何だか訳が分からない人が殆どのようでした。6名がスーパーの店先で立ち、来る人来る人に記念品を配るにしても東京の銀座のような人混みではなくパラパラと来る程度でなかなか記念品ははけない。一計を講じてスーパー側のバス停にバスが止まったのを見た私は小走りに近寄り配り始めると直ぐに記念品は無くなってしまった。

「あと三つ」と言ってスーパー入り口に立つ女性の更生保護婦人会の人に伝えると「あげる」と言って粗品をたくさんくれた。再度バス停にいると中学生が通り過ぎようとした。ここからが今回のストーリーの始まりなのです。

「社会を明るくする運動だよ。ティッシュペパーをどうぞ」と言うと中学生の男のは「社会を明るくするってどんな事ですか?」っとつぶらな瞳で私に問いかけた。
「そりゃ、悪い事をしないで良い社会を作ろうじゃないかという事だよ」
「良い社会って何ですか」と再び丸い瞳から不思議そうに再度尋ねる。『この子は善悪が分からないのか?』と思いつつ
「あのね、交通違反や社会に迷惑をかける事が悪い事だと思うよ」っと私なりに男子中学生に伝えた。その男子中学生は「じゃ、ボク手伝います」っと思いがけない言葉が返ってきた。そして私の紙袋からティッシュペパーを貰い受けた。

「じゃあ、社会を明るくする運動です、よろしくお願いします。と言うんだよ」と教える。「はい」と答える。そして周りを見ると遠くから色々な人が私達に近寄って来始めたのだが直ぐに右や道路を横断してバス停まで近寄らないのだ。「誰も来ないね」と言うと「ボク配ってくる」と道路向こうのガソリンスタンドに向かい始めた。「おい、道路を渡る時は良く確認しろよ」と言うと立ち止まり「うん」と言ってガソリンスタンドへ向かった。その渡りきった所を見て保護司さんの居るスーパー前に戻り今の話しを一人の保護婦人会の人に話しました。「良い子がいるんだね」と感想を私に漏らしました。

初めはこのティッシュペパー配りに抵抗があったのですが終えれば何だか清々しい気分になり出かけて良かったと思いました。お寺に帰り「社会は少し明るくなりましたか?」と尋ねられた。社会はなかなか明るくはならないけれど、希望のような子供に出会えて事が今日の大変貴重な経験をさせて頂いた事に感謝をしたいです。その本日の様子が下記の写真です。